「ラブラブアジア」 アジア旅行記(取材記) | 東京国立博物館 東洋館

芸術の秋に、博物館でアジア旅行はいかが?
博物館でアジアの旅「ラブラブアジア」 東京国立博物館 東洋館で開催中

  東京国立博物館 東洋館では今年も「博物館でアジアの旅」が開催されています。(会期は10月14日(月・祝)まで)

 東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」。この東洋館の館内各所に、その年のテーマに沿った名品が展示されるという本企画。6回目となる2019年は「ラブラブアジア」※と題して、愛を題材とした多彩な作品を紹介しながら、 アジア各地の人々がいにしえより愛をどのようにとらえ、 表現してきたのかを探ります。 編集部では、展示会場を取材させていただきました。

  • 取材協力:東京国立博物館さま
  • 写真は全て編集部撮影、記事中の文章、画像、写真の転載及び引用の一切を禁止いたします。
  • ※正式には「LOVEラブアジア」(“ラブ”部分はハートマーク)と表記。
  • ライトアップされた東京国立博物館 東洋館、入り口には「ラブラブアジア」にちなみ、 看板とともに 「愛」の文字が各国の言葉で ディスプレイされています。

 東洋館は東京国立博物館の正門より、むかって右側の建物。谷口吉郎氏による設計で、昭和43年に開館した後、平成25年1月にリニューアルオープンしました。地下を含む全6フロアに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物が展示されています。

館内各所の「愛」をテーマにした作品をたどりながらアジアの旅気分

 本企画は、東洋館の館内各所にテーマにそった作品を展示するという形式。「東洋館全体をまわって観覧いただくことで、特別展とはまた違った魅力を見つけてもらえれば」と、東京国立博物館 広報室の新井さん。

  • 東京国立博物館 東洋館   エントランス

知られざるインスタスポット

 東洋館は独特の入り組んだ動線が魅力的。上階から抜き抜けを通じ、1階に展示される仏像を眺めることができるなど、知られざる映えスポットとも言えます。

  • 東京国立博物館 東洋館 5階の吹き抜けより

※東洋館内は写真撮影は可能(フラッシュ・三脚等不可)ですが、撮影禁止の展示物が散在しているため注意が必要です。詳しくは館内の掲示に従ってください。

  • 東京国立博物館 東洋館 館内

「愛」をたどりながら館内「アジアの旅」

 順不同にいくつか作品をご紹介。愛をテーマに様々なジャンルと表現の作品が展示されています。 本企画の作品は、専用のピンク色のタブがデザインされたキャプションが添付されているので、すぐわかります。

  <如来三尊仏龕>のように、一見どの部分が「愛」だろう?というものあります、この辺りは実物を是非じっくり見て、研究者の推す「愛」を見つけていただきたいと思います。

  • [左] 重要文化財 如来三尊仏龕(にょらいさんぞんぶつがん) 中国陝西省西安宝慶寺 中国唐時代・8世紀
  • [右] 共命鳥像(ぐみょうちょうぞう) 中国・ヨートカン・5世紀 大谷探検隊将来品
  •  インドネシアの影絵人形ワヤン・クリ

 写真と現物を実際に見るのでは、大きな違いがあるんです。色味もさることながら、実際に見てみると、想像よりも大きかったりと、サイズや重量感はやはり会場でないと体感できないことが多いです。

 こちらは、思ったよりも小さかった例。

  • 三彩印花鴛鴦文枕 (さんさいいんかえんおうもんまくら) 中国 唐時代・8世紀 広田 松繁氏寄贈 展示期間:10月20 日(日) まで 東洋館 5 室

 陶器でできた枕、陶枕です。夫婦和合の象徴とされる鴛鴦が、 子孫繁栄を意味する蓮花に乗った、 たいへん縁起のよい意匠が施されています。一般的にイメージするような枕のサイズではなく、お菓子の箱くらいの大きさです。

さまざまな愛を表現、ちょっと刺激的な作品も

 愛は人間の根源的な感情であるがゆえに、 その対象や交わりのかたちもさまざまです。 愛と性のかかわり、愛と恋の違いについても、人それぞれの答えがあるはず。 インドではさまざまな愛のかたちを細密画で表現してきたということで、今回の展示ではやや刺激の強い表現の作品も展示されています。何気なく写真に映り込ませていますが、ぜひ会場でお確かめください…。

 こちらはトーハクさん公式ブログにもたまに登場するという< チャンクサンヴァラ父母仏立像 >。男女の仏が抱き合う姿の父母仏は、チベット仏教に特徴的なもので、男性の仏と妃が多数の仏たちを生み出すと考えられていたそうです。

  • チャンクサンヴァラ父母仏立像(ふぼぶつりゅうぞう) 中国・チベットまたはネパール  15~16世紀

 実は(いろんな意味で)すっごい立像なのですが、やや遠景の写真で掲載してみました。こちらもぜひ実物をみていただきたい!

充実の図録も販売、東洋館のミュージアムショップも必見

  • 「ラブラブアジア」公式図録(500円+税)

 東洋館1階にはミュージアムショップがあり、本企画の図録も販売されています(500円)。今回、写真撮影していませんが、東洋館にちなんだグッズなど、おすすめです。


編集後記:記者感想など

 エキゾチックでお洒落な東洋館、編集部としても、かなりおすすめです。特別展他、東京国立博物館の展示ボリュームは膨大のため、館内全てを1日でまわりきるのはかなり難しいと思いますが、ぜひ1度、東洋館だけを観覧する機会を作って欲しいと思います。おすすめは平日。たくさんのアジアの美術品に囲まれて王様にでもなった気分になれますよ!

東洋館で11月に特別展が開催

 東京国立博物館 東洋館では、特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」が2019年11月6日(水) ~ 2020年2月9日(日) の期間、開催されます。編集部では、こちらも近日特集記事を掲載の予定です。

関連記事

展示作品の大きい画像が掲載されている、みどころ紹介記事です。

博物館でアジアの旅 ラブラブアジア 開催概要

※正式には「LOVEラブアジア」(“ラブ”部分はハートマーク)と表記します。
※観覧料、各種割引等についての詳細は、 東京国立博物館の公式HPをご確認下さい。

  • 会期:開催中~10月14日(月・祝)
  • 会場:東京国立博物館 東洋館
  • 開館時間:9時30分~17時 ※金・土曜日は21時まで、9月20日(金)・21日(土)は22時まで
    ※入館は閉館の30分前まで
  • 休館日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火) ※9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)は開館
  • お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

Amazon

とんぼの本 こんなに面白い東京国立博物館
  • 価格  ¥ 1,620
  • 販売者 Amazon.co.jp
いまこそ歩きたい東京国立博物館 (saita mook)
  • 価格  ¥ 972
  • 販売者 Amazon.co.jp

読者プレゼントのお知らせ

 東京国立博物館 総合文化展の無料招待券を5組10名様にプレゼントいたします。こちらの招待券で、本企画も観覧になれます。下記フォームより、必要事項を記入の上ご応募ください。 応募受付は2019年9月29日(日)23:59まで。当選発表は発送をもってかえさせていただきますのであらかじめご了承くださいませ。