たばこと塩の博物館で約1500点 ミニチュアコレクションが限定公開!

「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」を たばこと塩の博物館にて9月7日(土)より期間限定開催

たばこと塩の博物館で2019年9月7日(土)より「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」が開催されます。同館では、過去4回にわたってミニチュア展を開催、展示を重ねるごとに、明治から戦前のものを中心としたミニチュア作品が寄贈され、現在では約1,500点にのぼる一大コレクションとなっています。今回の「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」は、墨田区に移転・リニューアルオープンして初めてのミニチュア展で、同館のミニチュアコレクションが一堂に公開されます。

Photo.01-1 小林礫斎制作のミニチュア 3.4×2.6cmの象牙のケースに収められている

コレクションの紹介

中田實コレクション

 小林礫斎ら職人が制作した極小のオーダーメイドミニチュアを中心としたコレクションで、約800点の作品で構成されます。中田實〈みのる〉(1875~1946)は、裏千家の茶人を父に持ちますが、自身は茶人にはならず日本郵船に勤務しました。切手の収集を趣味としていた實は、ミニチュアを制作していた小林礫斎に出会うと、ミニチュアの収集に夢中になっていきました。

  • [左] ミニチュアを手に載せる中田實
  • [右] 53歳冬至の小林礫斎 中田實邸にて

 一方の小林礫斎は、もともと動物の牙を用いて細工をする牙彫〈げぼり〉の職人で、たばこ入れの一部でもある根付やきせる筒などを制作していました。しかし、大正の終わり頃から日本人の生活が変化し、服装も洋風になったため本来の仕事が減ってしまいました。そんな中、持っている技術を発揮できたのがミニチュア制作でした。茶人の家に育ったことで培われた中田實の美的センスと小さいもの好きが、小林礫斎の良い素材を見抜き活かす類まれな技術に出会ったことで、信じられないような作品が生まれました。「もっと小さく、もっと小さく」と實がオーダーし、礫斎は實が望むものを次々と制作していったのでしょう。抜群に小さなサイズでありながら、驚くほどに精巧なミニチュアが生みだされていきました。

 なお、礫斎が手がけたミニチュアには、全てを礫斎が制作したものばかりではなく、礫斎が下地を作って素材を選び、絵画、彫金、漆芸加工、加飾を専門の職人にまかせ、最終的に礫斎が組み立て(拵〈こしら〉え)たものも多くあります。

  • [左] お茶道具のミニチュア 火鉢(1.54×2.24)、薬缶(1.40×0.81)、建水(0.50×1.21)、瓶敷(1.78×0.75)、茶杓(1.78) ※サイズの単位:cm 火鉢と薬缶は中田實の掌に載せられたもの
  • [右] 象牙箪笥 1cmに満たない象牙箪笥はすべての引出しが開閉し、中には小さなコマや本が入っている

横に5円玉がない写真だけ見たら、実用サイズと見間違えるような中田實コレクションのミニチュア】

  • [左] 礫斎制作のミニチュア ガラスをはめた象牙のケースに象牙の人形やコマ、印籠などが収められている。
  • [右] 桑兎蒔絵硯箱 4.13×2.91×0.81cm
  • 礫斎拵えたばこ入れ 2.47×3.61cm(袋部分) 袋物には古渡の更紗が使われており、きせる筒には象牙羅宇のきせるが入っている。
  • つとひ(展開) 2.53×6.23cm マンモスの牙で作られた豆本仕立ての小屏風。絵画、彫金、象牙彫刻、蒔絵など、礫斎のミニチュア制作の協力者たちの技術と名前が勢揃いした作品。
  • つとひ(表紙と裏表紙)

倉田家コレクション

暮らしの道具、郷土玩具、節句飾り、人形、お店などのミニチュア約600点から成るコレクションです。ミニチュアの多くは戦前の玩具店などで販売されていたものだと思われますが、蒔絵の印籠、漆塗の食器、金属を象嵌した棚といった本格的な細工もあり、大人の趣味のものと考えられるミニチュアも含まれます。

  • 調度などのミニチュア
  • 季節の飾りのミニチュア

ミニチュア喫煙具コレクション

江戸から明治にかけての雛道具の喫煙具類で構成されるコレクション。たばこ盆が家々の必需品であった時代、本格的な雛飾りの一式にはたばこ盆が含まれることがあり、たばこ盆も、箪笥や鏡台などと同じ意匠で制作されました。蒔絵や彫金など、丁寧に仕上げられたものもあります。

  • 雛道具のたばこ盆

開催概要

展示関連講演会等、イベントも実施されます。詳細は公式サイトをご確認下さい。

  • 名称:「館蔵ミニチュア展小さなものの大きな魅力」
  • 会期:2019年9月7日(土)~12月1日(日)
  • 主催:たばこと塩の博物館
  • 会場:たばこと塩の博物館2階特別展示室
  • 所在地:東京都墨田区横川 1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)
  • 電話: 03-3622-8801
  • FAX : 03-3622-8807
  • URL : https://www.jti.co.jp/Culture/museum/
  • 入館料:大人・大学生:100円(50円)、満65歳以上の方(要証明書):50円(20円)、小・中・高校生:50円(20円)、※()内は20名以上の団体料金
  • 開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
  • 休館日:月曜日(但し9/16、9/23、10/14、11/4は開館)、9/17(火)、9/24(火)、10/15(火)、11/5(火)