[見どころ紹介]「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー」(パナソニック 汐留ミュージアム)

《サラ》1956年 油彩
ジョルジュ・ルオー財団蔵

パナソニック 汐留ミュージアムにて9月29日より開催

パナソニック 汐留ミュージアムにて開催される「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」(会期:2018年9月29日(土)-12月9日(日))。ヴァチカン美術館が初めて日本に出品するルオーの作品4点をはじめ、ルオーの代表作が集結する、ルオーの没後60年を記念する特別展となります。この記事では展覧会のみどころを展示作品の一部の画像とともにご紹介します。




展覧会みどころ

敬虔なキリスト教徒であり、制作した全ての作品に信仰を込めたルオーの絵画の真髄を、油彩、水彩、版画、資料等約90点を通して存分に楽しめる王道のルオー展です。

20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー。本展は、ルオーの画業の軸である聖なる芸術に焦点をあて、画家が目指した美しい愛のかたちを紹介します。(プレスリリースより)

ヴァチカン美術館が初めて日本に出品するルオーの作品4点を公開*。

*ヴァチカン美術館に所蔵される以前に来日している作品も含まれます。

ルオーとカトリック教会の総本山であるヴァチカンには繋がりがあり、生前ルオーは教皇に作品を寄贈し、画家の没後は家族らが作品をヴァチカンに献納しています。本展では、ルオーの聖なる芸術を考える上で重要でありながら、これまで着目されてこなかったヴァチカンゆかりの油彩3点《聖顔》、《パックス(平和)》、《秋 または ナザレット》そして七宝作品の《聖心》が公開されます。

また、ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館から、《聖顔》、《ヴェロニカ》、《受難(エッケ・ホモ)》、《エジプトへの逃避》、《キリスト教的夜景》、さらにパリのルオー財団や個人からは、《サラ》、《我らがジャンヌ》、《キリストとの親しき集い》など代表作を含む約40点が来日します。

展示作品の一部をご紹介

《サラ》

《サラ》1956年 油彩
ジョルジュ・ルオー財団蔵

ルオーの最後の作品のひとつ。異なる色彩のアーチと花環のような白枠が画面を引き締め装飾的な役割を果たす。溶岩を思わせる厚塗りの絵の具、穏やかにほほ笑む女性の表情、そして光輝な色彩が調和し、作品には神秘性すら生まれている。

《ヴェロニカ》

《ヴェロニカ》1945年頃 油彩<br/>ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵<br/>Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.RMN-Grand Palais /image Centre Pompidou,MNAM-CCI / distributed by AMF

《ヴェロニカ》1945年頃 油彩
ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.RMN-Grand Palais /image Centre Pompidou,MNAM-CCI / distributed by AMF

「聖顔」を描く画家ルオーは、聖なる顔貌を写し取る布を差し出した女性、ヴェロニカの存在を意識し、早くも『ミセレーレ』の版画の画題にその名を登場させている。本作のヴェロニカは、面長の顔をわずかに傾け、慈愛に満ちた微笑みを浮かべる。大きな澄んだ目には、十字架への道を歩む者の愛と聖なるものの愛を求める人間の眼差しが重ね合わされる。

《受難 (エッケ・ホモ)》

《受難 (エッケ・ホモ)》1947-49年 油彩<br/>ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵<br/>Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.RMN-Grand Palais /image Centre Pompidou,MNAM-CCI / distributed by AMF

《受難 (エッケ・ホモ)》1947-49年 油彩
ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.RMN-Grand Palais /image Centre Pompidou,MNAM-CCI / distributed by AMF

「エッケ・ホモ」は、「この人を見よ」の意。ヨハネ福音書に記述のある、ローマ総督ピラトが審問所の聴衆に向かっ発した言葉。磔刑を告げられたキリストは、茨の冠を被せられ、鞭を打たれて嘲弄された。本作のキリストは、伝統的
図像に倣い、茨の冠と赤いマントを身に着け、笏を持つ。下された審判を、目を瞑り、顔をやや傾けて静かに受け入
れるキリストの姿は、静謐であり、また荘厳でもある。

《聖心》

《聖心》1951年 七宝<br/>ヴァチカン美術館蔵<br/>Photo © Governatorato S.C.V. - Direzione dei Musei

《聖心》1951年 七宝
ヴァチカン美術館蔵
Photo © Governatorato S.C.V. – Direzione dei Musei

聖なる心臓を描いたこの七宝作品《聖心》は、スイス国境近くのノートル=ダム・デ・ヴォワロン隠修院の聖櫃(聖体をおさめた箱)の扉装飾に使われたもの。ルオーの作品を下絵にして、リギュジェの修道院の工房によって制作された。聖なる心臓は、フランス語で「サクレクール」と呼ばれ、キリストの罪の贖いへの崇敬を象徴する。

《キリストとの親しき集い》

《キリストとの親しき集い》1952年 油彩<br/>個人蔵(ルオー財団協力)

《キリストとの親しき集い》1952年 油彩
個人蔵(ルオー財団協力)

「マルタとマリアの家のキリスト」(ルカ福音書)はルオーの室内画の着想源にしばしばあげられる。マルタとマリアと思しき二人の女性がキリストの近くに集う本作のような室内画は、決まって日常を取り巻く家具や道具が描かれる。どんな人の日々の生活にも、人と人との心の通い合いが生み出す愛や安らぎが存在することを伝えるかのようである。

《秋 または ナザレット》

《秋 または ナザレット》1948年 油彩<br/>ヴァチカン美術館蔵<br/>Photo © Governatorato S.C.V. - Direzione dei Musei

《秋 または ナザレット》1948年 油彩
ヴァチカン美術館蔵
Photo © Governatorato S.C.V. – Direzione dei Musei

1957年に教皇ピウス12世へ寄贈した作品。ナザレット(ナザレ)はキリストが幼少時代を過ごした場所。ぬくもりの光の中に家族が集い、画面は愛に満ちた親密な雰囲気に包まれる。樹木と塔と山の稜線が生み出す安定した構図の画面に、色と形が調和し、ルオー独自の宗教的ヴィジョンがひろがる。

展覧会概要

項目 内容
展覧会名 開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ
会場 パナソニック 汐留ミュージアム
会期 2018年9月29日(土)-12月9日(日)
開館時間 午前10時より午後6時まで
(ご入館は午後5時30分まで)
※10月26日と11月16日は午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
休館日 水曜日(但し11月21・28日、12月5日は開館)
入館料 一般:1,000円/65歳以上:900円/大学生:700円/中・高校生:500円/小学生以下無料
※20名以上の団体は100円割引き
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
主催 パナソニック 汐留ミュージアム、NHK、NHKプロモーション、東京新聞
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
協賛 光村印刷
協力 日本航空
特別協力 ジョルジュ・ルオー財団
お問い合わせ 03-5777-8600[NTTハローダイヤル
公式HP http://panasonic.co.jp/es/museum/
公式フェイスブック https://www.facebook.com/shiodome.museum

アクセス

  • 〒105-8301 東京都港区東新橋1 -5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
  • JR「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分

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今回の読者プレゼントの応募要項は9月以降にこちらのページで発表いたします。(応募方法、期間につきましては変更がある場合がございますのであらかじめご了承下さい。)

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この展覧会の無料観覧券を抽選で5組10名様にプレゼントいたします。
当サイトの「問い合わせ」より「ルオー展チケット希望」の旨、メッセの本文内へ氏名、メールアドレス、送付先住所、合言葉を添えてご応募ください。応募受付は2018年9月23日(日)23:59まで、当選発表は発送をもってかえさせていただきますのであらかじめご了承ください。なお『合言葉』は「オススメイベントスケジュール」のページに記載されている本展の項目の所にあります。※「これからのイベント」に切り替えて探してみて下さい。

モモン

ライター:

モモモサーバー編集長。好きな食べものはカレーパンとパイナップル。興味のあることにどんどん首を突っ込んで行きたい。どちらかというと映画よりも展覧会やの方が自分のペースで楽しめるので気に入っている。