特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」見どころ

東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展
「マルセル・デュシャンと日本美術」チラシ

特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」
2018年10月2日(火)より東京国立博物館平成館で

東京国立博物館 平成館で20世紀の美術に最も影響を与えたフランス人作家・マルセル・デュシャンをテーマにした展覧会、東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」が2018年10月2日(火)より開催されます。

デュシャンと言えば、既成品の男子用便器に「泉」というタイトルをつけたレディ・メイド作品があまりにも有名です。本展はこの「泉」も観覧できる機会となります。

また、同一日程にて特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」が開催されます。両展示をまとめて鑑賞できるなセット券も販売中です。

この記事では東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」の見どころをご紹介していきます。また記事の最後に無料観覧券の読者プレゼント企画があります。最後までぜひお読みくださいませ。プレゼントの応募は締切となりました。当選者の方には発送をもって発表にかえさせていただきます。

この展覧会では「芸術」をみるのではなく「考える」ことで、さまざまな知的興奮を呼びおこしてください。(東京国立博物館WEBサイトより
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1915

  • 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 「マルセル・デュシャンと日本美術」
  • 2018年10月2日(火)~12月9日(日)
  • 東京国立博物館 平成館特別第1・2室
  • http://duchamp2018.jp/

チケット情報

特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」との2展セット券

同一日程の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」とのお得な2展セット券の販売もあります。

報道発表会での画像 編集部撮影

  • セット券は東京国立博物館正門チケット売場にて販売中です。
料金 当日 前売り
一般 2000円 1800円

展示の構成

2018/08/18 追記更新 第1部についての情報を公開しました。

第1部 マルセル・デュシャン没後50年記念「デュシャン人と作品」

第1部は米国・フィラデルフィア美術館がアジアの美術館3館に巡回開催する「デュシャン・人と作品」です。デュシャン自身の作品、関連文献や写真等の資料、150余点が展示され、展覧会を通じてマルセル・デュシャンの人生そのものが語られます。

生涯を通じてデュシャンは「決して繰り返さない」「同じことをしない」よう、常に新しい表現方法を模索し続けてました。一方、その根底に流れる表現は一貫しています。このある種の矛盾と、それぞれの時期の彼の制作物・行為がつながっていることを、作品と資料で明らかにしてゆきます。(プレスリリースより)

第1章 画家としてのデュシャン

1902年から1912年までの間の「画家」としてのデュシャンの作品が紹介されます。

第2章 「芸術」でないような作品をつくることができようか

《泉》の横に座るデュシャン 撮影者不明1965年 Philadelphia Museum of Art, Library and Archives Gift of Jacqueline, Paul and Peter Matisse in memory of their mother Alexina Duchamp

《泉》の横に座るデュシャン 撮影者不明
1965年
Philadelphia Museum of Art, Library and Archives Gift of Jacqueline, Paul and Peter Matisse in memory of their mother Alexina Duchamp

通常の「絵画」制作を止めたデュシャンの1912年から1917年までの芸術活動をたどります。デュシャンのレディ・メイド作品のうち今回は《車輪》、《瓶乾燥機》、《泉》の3点が出品されます、また東京大学駒場博物館所蔵の《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称『大ガラス』)の複製(東京版)も展示され、デュシャンの制作意図と作品の意味を考えます。

第3章 ローズ・セラヴィ

1920年代および1930年代のパリ滞在、第二次大戦中に亡命者として過ごしたニューヨークでのデュシャンが取り上げられます。この時期、自らの女性人格として「ローズ・セラヴィ」を生み出し、この人格を使って、ダジャレや語呂遊びなどの言葉の実験を試み、新たな制作に取り組みました。

第4章 遺作

デュシャンが20年以上秘密で部分ごとに制作していた最後の作品『遺作』を映像で紹介するとともに、アイデアノートやメモ類の資料などが展示されます。

第2部 「デュシャンの向こうに日本が見える。」

日本独特な美意識に注目、日本の美の楽しみ方を新たに提案し、デュシャンの作品とともに日本美術を比べる世界でもはじめての試みとなります。国宝2件、重要文化財8件、重要美術品2件を含む24件が展示されます。

第1章 400年前のレディ・メイド

伝千利休作《竹一重切花入 銘円城寺》安土桃山時代・天正18年(1950)東京国立博物館蔵 松平直亮氏寄贈

伝千利休作《竹一重切花入 銘円城寺》
安土桃山時代・天正18年(1950)
東京国立博物館蔵 松平直亮氏寄贈

千利休は職人が作った精巧な器や花器ではなく、傍らにあった竹を花入に用いて絶大な価値を持たせました。これは究極の日常品(レディ・メイド)です。

第2章 日本のリアリズム

東洲斎写楽筆《中山富三郎の宮城野》 江戸時代・寛政6年(1794)東京国立博物館蔵

東洲斎写楽筆《中山富三郎の宮城野》
江戸時代・寛政6年(1794)
東京国立博物館蔵

古来、日本の絵画は記号化された形象によって事物を表現していたのに対して、江戸時代の浮世絵師である東洲斎写楽は、女形を演じる役者を男として描くなど、歌舞伎役者を見たままに描こう(リアリズム)としました。

第3章 日本の時間表現

独自の発展を遂げた日本の絵巻物、特に「異時同図(いじどうず)」という手法は同じ風景や建物の中に同一人物が何度も登場することで時間や物語の経過を表します。これはまさにアニメーションの祖先と言えるでしょう。鎌倉時代の《国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻》が出品されます。

第4章 オリジナルとコピー

俵屋宗達《龍図》 江戸時代・17世紀東京国立博物館蔵

俵屋宗達《龍図》
江戸時代・17世紀
東京国立博物館蔵

実は近世以前の日本では「模倣(コピー)」が当然のように行われていました。400年の歴史を誇り日本画壇に君臨した狩野派の絵師たちは、連綿と書き続けられた手本をもとに多くの絵画を制作して来ました。

第5章 書という「芸術」

書:伝阿弥光悦筆、画:俵屋宗達筆《桜山吹図屏風》  江戸時代・17世紀東京国立博物館蔵

書:伝阿弥光悦筆、画:俵屋宗達筆
《桜山吹図屏風》
江戸時代・17世紀
東京国立博物館蔵

本阿弥光悦作《国宝 船橋蒔絵硯箱》 江戸時代・17世紀東京国立博物館蔵

本阿弥光悦作
《国宝 船橋蒔絵硯箱》
江戸時代・17世紀
東京国立博物館蔵

東洋において書は、造形の最上位に置かれましたが、日本では絵画や諸工芸とも密接に関わり、字の示す意味だけでなく、文字そのものの形と配置が美と直結する作品が生み出されてきました。

展覧会の概要

項目 内容
展覧会名 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 「マルセル・デュシャンと日本美術」
会期 2018年10月2日(火)~12月9日(日)
会場 東京国立博物館平成館特別第1・2室
開館時間 9:30~17:00
金・土曜日、10/31、11/1は21:00まで
入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
10月8日(月・祝)は開館、翌9日(火)は休館
主催 東京国立博物館、フィラデルフィア美術館
展覧会公式サイト http://duchamp2018.jp/
問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

観覧料について

料金 当日 前売り 団体料金(20名以上)
一般 1200円 1000円 900円
大学生 900円 700円 600円
高校生 700円 500円 400円
  • 中学生以下無料
  • 障がい者とその介護者1名は無料(障がい者手帳等の提示が必要)

アクセス

  • JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
  • 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分

開催が待ち遠しいですね!

読者プレゼントのお知らせ

プレゼントの応募は締切となりました。当選者の方には発送をもって発表にかえさせていただきます。
こちらの展覧会の無料観覧券を抽選で5組10名様にプレゼントいたします。
当サイトの「問い合わせ」より「マルセル・デュシャンと日本美術展チケット希望」の旨、メールアドレス及び送付先住所を添えてご応募ください。応募受付は2018年9月17日(月・祝)23:59まで、当選発表は発送をもってかえさせていただきますのであらかじめご了承ください。

モモン

ライター:

モモモサーバー編集長。好きな食べものはカレーパンとパイナップル。興味のあることにどんどん首を突っ込んで行きたい。どちらかというと映画よりも展覧会やの方が自分のペースで楽しめるので気に入っている。