[会場の様子とみどころ]山口蓬春の回顧展が8/19まで 日本橋髙島屋で開催中・大阪会場は8/28より

代表作「望郷」本画・小下絵・小下図 初の3作品同時展示

 日本橋髙島屋 S.C.本館 8階ホールにて、大正、昭和の画壇で新しい日本画の創造に力を尽くした山口蓬春画伯の足跡をたどる回顧展「山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦」が開催中。会期は8月19日(月)までで、その後、8月28日(水)~9月9日(月)の期間、大阪会場(大阪髙島屋 7階グランドホール)でも開催されます。
 本展は、初期から晩年までの代表作を一堂に集め、まもなく没後50年を迎える山口蓬春画伯が追い求めた新しい時代の日本の伝統美をあらためて堪能できる貴重な展覧会となります。

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会場の様子

 会場には、蓬春の画室の再現コーナーが設置される他、 新日本画の創造を目指し、常に新しい画風に挑み続けた蓬春の足跡を、初期から晩年にかけての代表作品を含む約50点の展示作品で振り返ります。

  • 写真は東京会場となります。画像提供:高島屋催事PR事務局さま

展示作品紹介(一部)

「望郷」 1953年 (昭和28年)

 愛らしいシロクマがユーモラスに描かれた「望郷」は、蓬春の代表作の一つです。画伯は本作品の制作のため、当時人気を集めていたシロクマやペンギンを上野動物園で写生したことが知られています。本展では「望郷」の「本画」に加え、「小下絵」、「小下図」を並べて展示し、制作の軌跡をたどります。

 蓬春が「本画」に取りかかる前に描いた「小下絵」は、日本画家、東山魁夷の新居祝いとして贈呈され、また「小下図」は、蓬春と親交のあった名女形、歌舞伎役者の六世中村歌右衛門が大のクマ好きということで本人に贈られました

 「望郷」3作がそろって展示されるのは本展が初めてです。蓬春の明るく近代的な造形感覚は、いまも色あせていないことを実感することができます。

山口蓬春について

 1893年(明治26年)、北海道松前町の生まれ。東京美術学校で西洋画科から日本画科に転じました。
 卒業後は、やまと絵の第一人者として活躍し、そののち日本画家や洋画家らと結成した六潮(りくちょう)会では、流派を超えた研鑽の中で、独自の絵画領域を広げます。伝統的な技法を基盤としつつ広く内外の芸術を吸収するとともに、時代感覚を投影することで独自の世界を創り上げ、戦後の日本画壇に進むべきひとつの方向性を示したと言えます。1965年(昭和40年)には文化勲章を受章しました。

開催概要

会期と会場

  • 日本橋会場:2019年8月7日 (水)~19日(月) 日本橋髙島屋 S.C.本館 8階ホール
  • 大阪会場:2019年8月28日(水)~9月9日(月) 大阪髙島屋 7階グランドホール

主 催

  • 朝日新聞社、NHKプロモーション(東京会場)、NHKプラネット近畿(大阪会場)

特別協力

  • 山口蓬春記念館

入 場 料

  • 大人800円、大学・高校生600円、中学生以下無料