特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」みどころ(東京国立博物館)

祭姪文稿 顔真卿筆 唐時代・乾元元年(758) 台北 國立故宮博物院蔵
(さいてつぶんこう がんしんけい)

特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」

東京国立博物館では2019年1月16日(水)から特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」(がんしんけい おうぎしをこえためいひつ)が開催されます。同展は書の普遍的な美しさを法則化した唐時代に焦点をあて、顔真卿の人物や書の本質に迫るもので、後世や日本に与えた影響にも目を向け、王羲之神話が崩壊する過程をたどりながら、改めて唐時代の書の果たした役割を検証していきます。

展覧会のみどころ

  • 楷書の美しさ徹底解析!
  • 天下の劇跡「祭姪文稿」(さいてつぶんこう)の魅力に迫る!
  • 王羲之神話の崩壊をたどる!!

顔真卿について

顔真卿は、山東省の琅邪臨沂(ろうやりんぎ)の人。代々、訓詁と書法を家学とする名家に生まれ、唐の玄宗皇帝の治世になる開元22年(734)、26歳で官吏登用試験に及第し、4人の皇帝に仕えた官僚です。虞世南(ぐせいなん)、欧陽詢(おうようじゅん)、褚遂良(ちょすいりょう)ら初唐の三大家とは異なる美意識のもとにつちかわれたその書は、後世の多くの人々にきわめて大きな影響を与え続けています。

展示作品紹介

篆書(てんしょ)から隷書、そして楷書への進化、初唐の三大家による楷書の典型の完成、さらに顔真卿の活躍する時代へと時系列に沿う形で名書が紹介され、第3章「唐時代の書 顔真卿の活躍 王羲之書法の形骸化と情感の発露」で展示される《祭姪文稿》は日本初公開となります。また、展示後半では、日本の「三筆」(空海、嵯峨天皇、橘逸勢)「三跡」(小野道風、藤原佐理、藤原行成)による書の展示を通じ、日本における唐時代の書の影響について、また宋の時代以降、王羲之神話が崩壊し、個性的で野趣あふれる書風が主流になっていく様子なども紹介されます。

  • [左]孔子廟堂碑 虞世南筆 唐時代・貞観2〜4年(628 〜 630) 三井記念美術館蔵 (こうしびょうどうひ ぐせいなん)
  • [右]九成宮醴泉銘 欧陽詢筆 唐時代・貞観6年(632) 台東区立書道博物館蔵 (きゅうせいきゅうれいせんめい おうようじゅん)
  • [左]雁塔聖教序 褚遂良筆 唐時代・永徽4年(653) 東京国立博物館蔵 (がんとうしょうぎょうじょ ちょすいりょう)
  • [右]黄絹本蘭亭序(部分) 褚遂良筆 唐時代・7世紀 台北 國立故宮博物院寄託 (こうけんぽんらんていじょ ちょすいりょう)

755年に安禄山と史思明らによる安史の乱が勃発すると、玄宗皇帝は成都(四川省)に亡命し、唐の都長安は安禄山らに占領されました。内乱は8年の長きに及び、763年にようやく収束します。顔真卿は義兵をあげて乱の平定に大きく貢献しましたが、従兄の顔杲卿とその末子の顔季明は乱の犠牲となってしまいました。「祭姪文稿」とは、顔真卿が亡き顔季明を供養した文章の草稿で、悲痛と義憤に満ちた情感が紙面にあふれています。最初は平静に書かれていますが、感情が昂ぶるにつれ筆は縦横に走り、思いの揺れを示す生々しい推敲の跡が随所に見られます。

祭姪文稿(部分) 顔真卿筆 唐時代・乾元元年(758) 台北 國立故宮博物院蔵
(さいてつぶんこう がんしんけい)

  • [左より順に]
  • 千福寺多宝塔碑 顔真卿筆 唐時代・天宝11載(752) 東京国立博物館蔵 (せんぷくじたほうとうひ がんしんけい)
  • 自叙帖(部分) 懐素筆 唐時代・大暦12年(777) 台北 國立故宮博物院蔵 (じじょじょう かいそ)
  • 小草千字文(部分) 懐素筆 唐時代・貞元15年(799)頃 台北 國立故宮博物院寄託 (しょうそうせんじもん かいそ)
  • [左]国宝 金剛般若経開題残巻(部分) 空海筆 平安時代・9 世紀 京都国立博物館蔵 (こんごうはんにゃきょうかいだいざんかん くうかい)
  • [右]重要文化財 行書李白仙詩巻(部分) 蘇軾筆 北宋時代・元祐 8 年(1093) 大阪市立美術館 (ぎょうしょりはくせんしかん そしょく)
  • 行書五言聯 趙之謙筆 清時代・咸豊8年(1858) 個人蔵 (ぎょうしょごごんれん ちょうしけん)

開催概要

項目 内容
展覧会名 特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」
Unrivaled Calligraphy:Yan Zhenqing and His Legacy
会期 2019年1月16日(水)─ 2月24日(日)
会場 東京国立博物館 平成館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
開室時間 9:30~17:00
※金曜・土曜日は午後9時まで ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
※ただし2月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)は休館
主催 東京国立博物館、毎日新聞社、日本経済新聞社、NHK
特別協賛 大和ハウス工業
協賛 信越化学工業、損保ジャパン日本興亜、トヨタ自動車、NISSHA、三菱商事
協力 内田洋行、台東区立書道博物館、毎日書道会
展覧会公式サイト https://ganshinkei.jp/
お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

観覧料

  • 前売券の販売は2019年1月15日(火)まで
観覧料(税込) 当日券 前売券 団体券
—般 1,600円 1,400円 1,300円
大学生 1,200円 1,000円 900円
高校生 900円 700円 600円

※中学生以下無料 ※団体は20名以上 ※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)

読者プレゼントのお知らせ

こちらの展覧会の招待券を5組10名様にプレゼントいたします。当サイトの「問い合わせ」より、「顔真卿展チケット希望」の旨、メールアドレス及び送付先住所氏名を添えてご応募ください。(今回は合言葉なしとします。)応募受付は2019年1月13日(日)23:59まで。当選発表は発送をもってかえさせていただきますのであらかじめご了承くださいませ。