[見どころとチケット情報]「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」

現在のバレル・コレクションの外観
© CSG CIC Glasgow Museums Collection

イギリス海運王の贅沢なコレクションが奇跡の来日

Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)で2019年4月27日より「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」が開催されます。産業革命期に英国随一の海港都市として栄えたグラスゴー出身の海運王ウィリアム・バレル(1861─1958年)。彼は古今東西におよぶ様々なジャンルの芸術作品を集めてコレクションを築き、1944年にグラスゴー市に寄贈しました。本展では、バレルが収集した良質のフランス絵画を中心に、スコットランドやオランダ人画家の作品をあわせた絵画73点に加え、同市のケルヴィングローヴ美術博物館よりルノワールやゴッホの絵画7点を展示。英国人コレクターならではの視点で収集されたこれらの作品を、三章構成にて展観し、美術史における写実主義から印象派への流れをたどります。

永らく本国でしか見ることのできなかった世界屈指のバレル・コレクションが奇跡の初来日を果たす、貴重な機会。海運王の夢が託された名画を巡りながら、印象派への旅に誘います。音声ガイドは声優の大塚明夫が海運王・ウィリアム・バレルに扮し、こちらも注目です。

海運王 ウィリアム・バレル(1861─1958年)とバレル・コレクション

ウィリアム・バレル卿(45歳頃)
バレル・コレクション蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection

ウィリアム・バレルは1861年に英国、スコットランド の海港都市グラスゴーに9人兄弟の三男として生まれます。15歳で家業の艤装業(各種装備などを船体に取り付ける作業)を手伝い始め、24歳で父親の跡を継ぎます。その後、船舶の売買で大成功し「海運王」と称されることとなります。

当時、英国随一の海港都市として経済成長が著しかったグラスゴーでは、美術品市場も活況となっていました。バレルも少年の頃から美術品に関心を持って収集を始めており、1890年代から1920年代にかけて、グラスゴー出身の画商アレクサンダー・リード*(1854 ─1928年)から作品を購入。5000年に及ぶ古今東西の美術工芸品を収集しました。

1944年、バレルはコレクションのうち数千点の作品をグラスゴー市に寄贈。その条件として、当時深刻な社会問題であった大気汚染の影響が少ない郊外にコレクションの作品を展示すること、また英国外には貸し出さないことが提示されました。

1983年にグラスゴー市は郊外のポロック公園内にコレクションを移し、バレル・コレクション(The Burrell Collection)として一般公開。以降、近代名画を集めた世界屈指のコレクションと称され多くの観光客が訪れています。

同館は現在、改修工事により閉館しているため、英国外への作品の貸し出しが可能になり、海を越えて本展の開催が実現しました。

見どころ紹介

本展のみどころ

  • 世界屈指のコレクション初来日
  • 知られざるドガの傑作《リハーサル》初来日
  • ゴッホ・ルノワール・セザンヌ・クールベ… 数々の巨匠の作品も出展
  • [左]エドガー・ドガ《リハーサル》 1874年頃、油彩・カンヴァス バレル・コレクション蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • [右]ギュスターヴ・クールベ《マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド》1865年、油彩・カンヴァス バレル・コレクション蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection

バレル・コレクションからの出品作品(73点)について

バレルの出身地・グラスゴーが位置するスコットランドは、イングランドではなくフランスと歴史的に結びついていたため、文化的に見てもフランス美術の影響を受けた画家が活躍していました。そうした画家には、「スコティッシュ・カラリスト*」と呼ばれる4人の画家のひとりでパリの美術学校アカデミー・ジュリアンで学んだサミュエル・ジョン・ペプローや、画家ジャン=フランソワ・ミレーを中心とするバルビゾン派やヤーコプ・マリスに代表されるハーグ派に影響を受けた「グラスゴー・ボーイズ」のひとり、アーサー・メルヴィルが挙げられます。本展ではこうしたスコットランドの画家をはじめ、彼らに影響を与えたミレーやマリスの作品を紹介します。

* スコティッシュ・カラリスト(Scottish Colorist): 印象派やフォービスムの画風を学んだスコットランドの画家の一派。明るく鮮明な色彩を多用する。

ケルヴィングローヴ美術博物館からの出品作品(7点)について

本展ではフィンセント・ファン・ゴッホ作《アレクサンダー・リードの肖像》に加え、バレルと同時代にグラスゴーの海運業で財を成したウィリアム・マキネスが、画商リードから購入した絵画作品6点をあわせて展示します。そのうち3点が日本初公開です。

展示作品の一部を紹介

序章より

英国の海港都市グラスゴーと、海運王と呼ばれ美術コレクションを築いたウィリアム・バレルの人物像やその生涯を当時の写真や、親交のあった画商の肖像画(ゴッホ作)などを通して紹介します。

フィンセント・ファン・ゴッホ《アレクサンダー・リードの肖像》
1887年、油彩・板、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection

第一章 身の回りの情景

人物、果物、花など、部屋の中の静謐かつ親密な情景が描かれた作品群。

  • [左]エドゥアール・マネ《シャンパングラスのバラ》1882年、油彩・カンヴァス  バレル・コレクション蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • [右]アンリ・ファンタン=ラトゥール《春の花》 1878年、油彩・カンヴァス バレル・コレクション蔵© CSG CIC Glasgow Museums Collection

第二章  戸外に目を向けて

家の外、街中、郊外へと戸外に広く目を向けて、その景色や、生活・仕事を営む人々、動物を描いた作品群。

エドガー・ドガ《リハーサル》 1874年頃、油彩・カンヴァス
バレル・コレクション蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection
カミーユ・コロー《フォンテーヌブローの農家》 1865-73年頃、油彩・カンヴァス
バレル・コレクション蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection
ポール・セザンヌ《エトワール山稜とピロン・デュ・ロワ峰》
1878-79年、油彩・カンヴァス、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection
ピエール・オーギュスト・ルノワール《画家の庭》
1903年頃、油彩・カンヴァス、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection

第三章 川から港、そして外洋へ

海運王と呼ばれ、港や海への想いが人一倍強いであろうバレルが選んだ海景画を中心とした水辺の景観の作品群。

3ウジェーヌ・ブーダン《トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー》 1863年、油彩・板
バレル・コレクション蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection
アンリ・ル・シダネル《月明かりの入り江》1928年、油彩・カンヴァスバレル・コレクション蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection
ウジェーヌ・ブーダン《ドーヴィル、波止場》 1891年、油彩・板
バレル・コレクション蔵
© CSG CIC Glasgow Museums Collection

開催概要

項目内容
展覧会名印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション
開催期間2019/4/27(土)-6/30(日)
*2019/5/7(火)、5/21(火)、6/4(火)のみ休館
開館時間10:00-18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場Bunkamura ザ・ミュージアム
主催Bunkamura、毎日新聞社
協賛・協力等[後援]ブリティッシュ・カウンシル
[特別協賛]大和ハウス工業株式会社
[協賛]大日本印刷
[協力]日本航空
お問合せハローダイヤル 03-5777-8600(8:00~22:00)

音声ガイドは大塚明夫さんが担当!

  • 音声ガイドナビゲーター 声優:大塚明夫 
  • 貸出価格 550円(税込)

入館料

入館料(消費税込)当日前売・団体
一般1,500円 1,300円
大学・高校生1,000円 800円
中学・小学生700円 500円
  • 団体は20名様以上。公式サイトから申込み
  • http://www.bunkamura.co.jp/group_visits/
  • 学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
  • 障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。

販売期間

  • 前売券:2019年2月9日(土)-4月26日(金)
  • 当日券:2019年4月27日(土)-6月30日(日)

チケット取扱いは、Bunkamura ザ・ミュージアム、Bunkamuraのチケットセンター、インターネット(MY Bunkamura)、主要プレイガイド。 ※詳細は公式サイトをご確認ください。

スペシャルチケット

お得な早割チケット、また音声ガイド付前売券も販売があります。

早割チケット

  • 価格:1枚1,000円(税込) ※通常価格一般1,500円(一般のみ)
  • 販売期間:2018年11月23日(金・祝)~2019年2月8日(金) 発売
  • 販売場所:オンラインチケット MY Bunkamura、Bunkamura ザ・ミュージアム、Bunkamuraチケットセンターにて発売

音声ガイド付き前売券◆

一般券1枚と音声ガイドがセットになった音声ガイド付きチケット(1,700円)の発売は2月9日より。

  • 2019年2月9日(土)発売開始~4月26日(金)まで

展覧会公式サイト

他会場巡回情報

福岡県立美術館

  • 2018/10/12(金)~12/9(日)

愛媛県美術館

  • 2018/12/19(水)~2019/3/24(日)

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