特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」会場取材レポ [展覧会見どころ紹介]

報道内覧会にて編集部撮影
  • 最終更新:2019/05/04 関連記事を追加

特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」

東寺が1200年に渡り、空海の教えとともに守り伝えてきた至宝を紹介する特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」。桜も咲き始めた上野公園・東京国立博物館 平成館にて開催中。

空海が作り上げた曼荼羅の世界を体感できる講堂安置の立体曼荼羅21体のうち、史上最多となる国宝11体、重文4体、合計15体が出品されます。このうちほとんどの仏像が360度から見られるように展示され、講堂とは違った圧巻の仏像曼荼羅が体感できます。

Discover Japan 2019年5月号「はじめての空海と曼荼羅」 [雑誌]
  • ディスカバー・ジャパン編集部
  • 価格 Check on Amazon

関連記事

展覧会のみどころ

  1. 東寺講堂から15体の仏像が集結。
    史上最大規模の仏像曼荼羅が出現。
  2. 後七日修法の道場を再現。
    真言密教の最高峰とされる至宝を一堂に。
  3. 貴重な両界曼荼羅図を公開。
    東寺のマンダラワールドを堪能する。
  • 特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」
  • 東京国立博物館 平成館(上野公園)
  • 2019年3月26日(火)~6月2日(日)

開催概要については記事の末尾に記載しています。

本展イチ押しの美仏!「帝釈天」と写真が撮れる!

国宝 帝釈天騎象像 平安時代・承和6年(839) 東寺蔵

本展会場内は撮影禁止なのですが、人気の高い国宝「帝釈天騎象像」が、個人的な使用目的に限り写真撮影ができることになりました!東京国立博物館 丸山士郎さん(本展ワーキングチーフ、東京国立博物館 学芸企画部企画課 特別展室長)がギャラリートークで仰っていましたが、まさに「東寺さんの大英断」で、なかなかない機会といえます。会場内の注意事項をよくご確認の上、撮影下さい。また、混雑状況により撮影をお断りする場合があるということなのでご注意を。

報道内覧会にて編集部撮影
報道内覧会にて編集部撮影
国宝 帝釈天騎象像 平安時代・承和6年(839) 東寺蔵

※会場内は「帝釈天騎象像」 のみが撮影OKです。この記事については特別に許可を得て報道内覧会をプレスとして取材しているため、周囲が写り込んでいますが、実際は 「帝釈天騎象像」 以外はカメラのフレームに入れられませんのでご注意下さいませ。

東寺について

東寺五重塔

平安京遷都に伴って王城鎮護の官寺として西寺とともに建立された東寺。平安京において寺院建立を許されたのは東寺と西寺のみでした。唐で新しい仏教である密教を学んで帰国した弘法大師空海は、823年に嵯峨天皇より東寺を賜り、東寺は真言密教の根本道場となります。空海のもたらした密教の造形物は、美術品としても極めて高い質を誇り、その多彩さや豊かさはわが国の仏教美術の中で群を抜いています。

会場レポート

上野公園 編集部撮影
上野公園の桜も開花。平日ですがなかなかの混雑が始まっています。

※このセクション、以下全て報道内覧会にて編集部撮影

女神坐像

女性の神様の神像である「女神坐像」。東寺境内の鎮守八幡宮に伝えられた八幡三坐像のうち、主尊僧形八幡神に随侍する女神像二軀の左脇侍。日本の神様はもともと目に見える形をとって現れることはなかったのですが、仏教と融合することでこういった像がのこされていきました。

女神坐像
平安時代・九世紀 東寺蔵
報道内覧会にて編集部撮影

五大虚空蔵菩薩坐像

第二会場の最終セクションからひとつ前で展示されるのは、東寺の子院である観智院の本尊、重要文化財「五大虚空蔵菩薩坐像」。5体揃っての公開は東京では初めてとなります。

重要文化財 五大虚空蔵菩薩坐像 の展示風景
報道内覧会にて編集部撮影

五代虚空蔵は五つの智慧をもつとされる虚空蔵菩薩を五方に配置したもので、金剛界の五仏を象徴するともいわれています。会場での展示でも5体が円上に配置され、その周囲をまわりながら観覧できるようになっています。

今回出品される「五大虚空蔵菩薩坐像」はいずれも、獅子、象、馬、孔雀、(インド神話に登場する鳥類の王)の上に鎮座する珍しい形式で、五体すべてが現存する本像は、台座の馬や獅子まで制作当時の姿を伝える、たいへん貴重な作例です。

第二会場の最後に広がる”立体曼荼羅”

「密教は奥深く、文章で表すことは困難である。かわりに図面をかりて悟らないものに開き示す。」(『御請来目録』)と空海が語るように、密教ではイメージの力を重視しました。その到達点ともいえる、講堂に安置された21体の仏像から構成される立体曼荼羅。本展では史上最多となる15体が展示されています。

今回も360度方向から仏像を観覧できるスタイルですが一体一体の展示間隔が広く、まさに広大な曼荼羅空間を旅するような感覚。展示全般、近くで観られる仏様、という印象がありました。

展示品について

第一章 空海と後七日修法(ごしちにちみしほ)

空海が始めた、後七日修法は真言宗で最も重要でかたく秘された儀式です。本章では、その後七日修法の堂内の様子を再現して紹介します。

国宝 密教法具

空海が帰国するに際して、師の恵果(けいか)が授けた宝具類の一部と考えられるもの。宮中の真言院で行われた後七日修法とする、重要な法会に用いられ、今も東寺灌頂院の道場で行われる後七日修法では大阿闍梨の道具として重要視されている。

国宝 密教法具 中国 唐時代・9世紀 東寺蔵

国宝 風信帖

空海から最澄に宛てた3通の書状を貼り継いだもので、第一通書き出しの「風信雲書…」の文言から「風信帖」と通称される。壮年期の空海を代表する筆跡であり、書道史上も古来珍重されてきた。

国宝 風信帖(第一通) 空海筆 平安時代・9世紀 東寺蔵
[展示期間:3月26日(火)~5月19日(日)]

第ニ章 密教美術の至宝

密教では、その世界観を表した両界曼荼羅図や、如来・菩薩などの姿形や手で結ぶ印の形などの細かな規則を図示した図像を重視されました。この章では、両界曼荼羅などの東寺に伝わる密教独自の造形の名品が紹介されます。

国宝 両界曼荼羅図(西院曼荼羅[伝真言曼荼羅])

現存最古の彩色両界曼荼羅図。表情や体軀の描写、強い暈取りなどにインド風が強く表れた画風が特徴。

第三章 東寺の信仰と歴史

羅城門伝説に彩られた毘沙門天立像をはじめ、空海ゆかりの舎利信仰や、八幡信仰を伝える遺品、東寺の歴史や宝物についてまとめた「東宝記」に代表される書跡や古文書など、東寺の信仰と歴史を今日に伝える宝物の数々を紹介。

国宝 兜跋毘沙門天立像

中国・唐時代に造られた、異色の毘沙門天像。腰が高い細身のスタイルと、中央アジア風の甲(よろい)が特色。平安京の羅城門に安置され、都を守護したと伝えられる。

国宝 兜跋毘沙門天立像 中国 唐時代・8世紀 東寺蔵

第四章 曼荼羅の世界

仏像曼荼羅イメージ 東寺蔵

「密教は奥深く、文章で表すことは困難である。かわりに図面をかりて悟らないものに開き示す。」(『御請来目録』)と空海が語るように、密教ではイメージの力を重視しました。その到達点ともいえる、講堂に安置された21体の仏像から構成される立体曼荼羅。本展では史上最多となる15体が展示されます。

報道発表会にて編集部撮影、色がついているものが本展に出品される像。

オリジナルグッズ紹介

特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」のオフィシャルショップが、期間中展覧会会場にオープン。展覧会のために作られたオリジナルグッズ約60アイテムに加え、東寺で販売しているグッズなど、様々なグッズを取り揃えています。

※表示価格はすべて税込金額です。

報道内覧会にて編集部撮影

海洋堂製フィギュア「帝釈天騎象像」7,200円

図録をはじめオリジナルグッズは約60アイテムも

音声ガイドナビゲーターは佐々木蔵之介さん!

本展の音声ガイド・ナビゲーターが、俳優の佐々木蔵之介さんに決定しました。
京都出身で、東寺境内にある洛南高等学校をご卒業されるなど、東寺ともゆかりの深い佐々木さん。お寺の歴史、空海の教え、仏像曼荼羅の見どころなど、たっぷりご案内します。

  • 貸出料金:1台550円(税込)
  • ガイド制作:(株)アコースティガイド・ジャパン

佐々木蔵之介メッセージ

佐々木蔵之介さん

「東寺境内を通って通学していた洛南高校時代を思い出します。本展にたくさん出品される曼荼羅も、学園祭で両界曼荼羅を真似て描いたこともあり、身近に感じています。
空海が言うように、曼荼羅は密教の世界観をビジュアル化して分かりやすく伝える、心で感じ取ってもらうもので、難しいことではないと思います。華やかだな、美しいなと、感じるだけでも良いのではないでしょうか。音声ガイドも、そういった“感じる”手助けをできたら、と思って臨みました。

仏像曼荼羅を見るのも楽しみです。象に乗った帝釈天像、かっこいいですね。ぜひ音声ガイドと共に、曼荼羅という 宇宙を体感してください。」(佐々木蔵之介さん )

佐々木蔵之介さんのプロフィール

1968年生まれ、京都府出身。
大学在籍中、劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加。
退団後、2000年NHK朝の連続テレビ小説「オードリー」で注目を集め、以降数多くのドラマ・映画・舞台などに出演。
主な主演作品には、映画「間宮兄弟」、「超高速!参勤交代」シリーズ、「破門」、「嘘八百」、ドラマには「ハンチョウ」シリーズ、「黄昏流星群」などがある。
舞台では「狭き門より入れ」、「マクベス」、「リチャード三世」、「ゲゲゲの先生へ」などで主演を務めた。

展覧会概要

項目内容
展覧会名特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」
会場東京国立博物館 平成館(上野公園)
会期2019年3月26日(火)~6月2日(日)
開館時間午前9時30分~午後5時
会期中の金曜、土曜は午後9時まで。
入館は閉館の30分前まで。
休館日月曜日、5月7日(火)
ただし4月1日(月)[東寺展会場のみ開館]、
4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館
主催東京国立博物館、真言宗総本山教王護国寺(東寺)、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
特別共催大和証券グループ
協賛NISSHA
問い合わせ03-5777-8600(ハローダイヤル)
  • 展覧会HP

観覧料(税込)

項目当日券前売券20名以上の団体券
一般1,600円1,400円1,300円
大学生1,200円1,000円900円
高校生900円700円600円

※前売券は東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式サイト、各種プレイガイドにて2019年1月15(火)から3月25日(月)まで販売。

関連記事

展覧会と同時期にVR作品も公開されます。

読者プレゼントのお知らせ!

こちらの展覧会の招待券を5組10名様にプレゼントいたします。当サイトの「問い合わせ」より、「東寺展チケット希望」の旨、メールアドレス及び送付先住所氏名を添えてご応募ください。応募受付は2019年4月7日(日)23:59まで。当選発表は発送をもってかえさせていただきますのであらかじめご了承くださいませ。

読者プレゼントの応募受付は終了しました。発送を持って当選発表にかえさせていただきます。

Amazon